短編

□予想外
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「紅 秀麗」

(来なすったーーー!!)

「そんなにお仕置きされたいのか?」

「なっ!?///」

(変態かーーー!!)

「こっちに来い」

「う……」

「早く来ないと此処でヤるぞ?」

「!!?」

(何言い出すんだよ!!)

「秀麗……」

「長官……」

(もう余所でやってくれないかな……)

秀麗は立ち上がると恐る恐る皇毅に近付いた

「ふっ………」

去り際に皇毅は燕青を一瞥すると余裕の笑みにも見える表情をして奥へと姿を消した

「手強いな〜」

(この人も早くどっか行ってくんないかな〜)

「てーかあの長官さんよぉ……変態じゃね?」

(あー…それは同感)

「なぁ?タンタン」

「…ノーコメント」

(言ったら後で殺される)




■□■□■□■□■□


「あのっ長官?」

「お前は誰でもいいのか?」

皇毅は秀麗に背を向けたまま尋ねた

「何がですか?」

「お前は…男なら誰でもいいのか?」

「はぁ?そんな訳ないでしょう」

秀麗は呆れ顔だ
だが、振り向いた皇毅の瞳にその顔は緊張へと変わった

「あんなにイチャついていてか?」

「イチャっ!??」

(私が?イチャついてた……いつ何処で誰と!!?)

秀麗が考えていると、迫りきた皇毅に押し倒される
長椅子に倒れた秀麗を皇毅の双眸が捕える

「私以外の男がお前に触れるなど許しがたい」

「無理なことを…」

凄く冷たい瞳…見る者全てを震え上がらせるほどなのに……

「秀麗……」

瞳の奥に熱いものを感じる

「二度と私以外の男とイチャつけないようにしてやる」

していないのだが、言葉にすると怖いので心中で叫ぶにとどめた

「お前の体に、心に、脳に、私を刻んでやる」

危険信号が頭の中で鳴り響く。だが動けない
皇毅の瞳にいぬかれているからなのか
それとも……

熱をもつ二人は互いに刻みつけた
身も…心も…脳さえ…


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