パロディ

□『悪女?罪な天然娘』
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「「「「アスランッ!!」」」」






【悪女?罪な天然娘】










「「「「アスランッ!!」」」」



「…?」




放課後の教室。
HRも終わり、アスランは身支度を素早く済ませさっさと帰ろうと身を翻した。が、背後から掛った数人の声で呼び止められた。
振り向けばそこには群衆のようにウジャウジャと立ち並ぶ男達。



「頼むアスラン!!」


「俺達の頼みを聞いてくれ!!」


「悔しいがお前ならきっとやり遂げてくれる!!」



と、ズイッと前に出てきて口々に訴え出てきた男共。その周りでは他の奴らがうんうんと頷いていた。



「…一体なんなんだ?」



当然そんな言葉が漏れる。するとアスランの言葉に待ってました!と言わんばかりに一人の男が更に前に出てきて声を荒げた。



「よくぞ聞いてくれた!!実はここにいる男子全員とある学園の女子生徒にこっぴどく振られた哀れな奴らなんだ(泣)!!」


「………はぁ?」


だから何だと言うのだ。
アスランは怪訝な顔で自分を取り囲む男共を見やる。



「その子はこの世のものとも思えぬ程の美しさと可愛さを兼ね備えた素晴らしく容貌の整った女子なんだ!!」


「そう!!すんげぇ可愛いんだ!!けどそれは外見だけの話だ!!アレは悪女だ!!」


「ああ!!純粋に彼女とお付き合いがしたくて震えながらも振り絞って声を掛けたのに…彼女は冷たく笑って言ったんだ!!」


「「「“お前なんかに興味はないから”って…」」」


「俺の時は“ありえない”だった!!“冗談は顔だけにしてくれ”って言われた奴らもいるんだ!!」


「俺も似たような事を言われた!!彼女は俺達のピュアな心を足蹴にしたんだ!!だから頼むっアスラン!!」



ズイズイッと一斉に男達が近寄り、声を揃えて涙ながらに訴えた。



「「「「オーブ学園1年A組カガリ・ユラ・アスハに天の制裁を!!」」」」






H19.2.3
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