頂き物
□恋のチョコレート
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それからは、なんだか苛々してた。
僕は、この気持ちがなんていうのか分かってるのかもしれない。
ただ、目を逸らしたいだけ。
丁度その時に、思いついたことを実行したのが今の状態。
媚薬。
山本に求められたくて、このモヤモヤした気持ちを消したくて。
すんなりと出てきた答えだった。
手に入れる方法はいくらでもあったし。
今、小さな欠片だった媚薬入りチョコレートがあとかたもなく消えた。
残ったのは、甘い空気と荒い息音。
「…、雲雀?」
まだかな、そろそろ効いてくるはずなんだけど。
そんなことを思っているうちに、だんだん体が熱くなっていく。
心臓もドキドキする。
「…っ!?
雲雀…っ!?、なに食べさせたんだっ!!??」
「…チョコレート。」
「なんか入ってただろ!?これ、」
山本が全てを言い切る前にまたキスをする。
舌を絡めながら、山本の中心に触れる。
山本は僕の肩を押して、体を離す。
なかなか堕ちないな…。
「山本、君が、欲しい…」
真っ直ぐ山本を見つめる。
山本の体が、僕に覆い被さった。