恋人はミュージシャン
□La vitsef★kai
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※あくまでも男の友情です
※きっとお月見ストーリーのせいです
『カイ、早く起きろよ』
『んー…、あと五分…』
ベッドの中でキュッと丸くなるあいつ
『ばーか、遅刻すんぞ?』
『…だって眠いんだもん…』
『朝は誰でも眠いんだよ、ほら起きた起きた…』
ベッドからはみ出ているカイの細くしまった腕を引くと逆に手を掴まれカイの上に倒れ込んでしまった
『お前なにす…』
『ガックン…、昨日みたいにおはようのチュウして?』
どこかそらせないような熱っぽい目で見つめるカイ
『いい加減にしろよ!』
『クスッ、照れて可愛い♪』
昨日、新曲のレコーディングが無事終わり、マネージャーの佐藤、矢内さん、社長も含めてみんなで呑みに行った
わりと穏やかに呑み始め、今までの反省とかこれからのこととか話してたんだけど…
時間も深夜を回ると美羽がいるにも関わらず、いつの間にか下ネタがバンバン飛び交っていた…
あのアイドルの尻がマジやべぇ!相当やべぇ!
とテーブルをバンバン叩いて盛り上がる社長とネクタイを頭に巻いた矢内さん
どん引きする美羽…
瑠禾は楽しそうに部屋の隅で折り紙でいなり寿司を折ってるし
佐藤はどっから持ってきたのか寝袋に入って寝てやがるし
カイは酔っ払った、とか言って俺にもたれかかったまんま耳に息を吹きかけていた
耳弱いんだからやめろよ!
龍が止めてくれると思うだろ?
でもあいつ、酒が入ると一番やっかいなんだぜ?
おしぼりでサッカー始めたりすんだから…
カズダンスとか今更やめろよ!
昨日は龍のやつ、俺とカイがデキてる、アレを触りあってるとか急に大騒ぎしだして…
うるさいから瑠禾の作ったいなり寿司を口に突っ込んでやった
悪ノリした社長が、美羽かカイのどっちかとキスしろとかわけわかんないこと言い出して、やらなかったらこれね?と、親指を横に引いて下に指を向けていた
こえー!
結局美羽にするわけにもいかないし、ネタで矢内さんでもよかったんだけどさすがに噴いちゃいそうだから
カイに軽くキスをした
柔らかくて薄いのに弾力があって…ってしっかりしろ俺!
それからカイが余計に俺にべったりで。
はあ〜、なんなんだよこいつ…
でも楽しそうならいいか
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