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□小さなしあわせ
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「なー大石ー」
「んー?」
机に向かって宿題をしていた俺の耳に最愛の恋人の声が聞こえた。
「何だ?」
笑顔で振り向くと、その恋人は少し不機嫌そうな顔をして、枕に抱き付いていた。
「大石がさ、幸せだなぁ〜って思う時って…どんな時?」
「え…」
いきなりの質問に少し戸惑う。
「それはー…」
決まっているじゃないか
「ねぇ、どんな時?」
真剣な顔で訊いてくるので、俺は頬が緩むのを抑えて言った。
「英二といる時」
君は目を輝かせると、俺の胸に飛び込んできた。
「俺も!大石と一緒にいる時が、イチバン幸せ!!」
そう言って君は笑った。
そう…
俺は、君といる時が、
君のその笑顔を見ている時が、
一番幸せなんだよ
「英二が笑ってくれていれば、俺はそれだけで幸せだよ」
英二はにゃはは、と笑った。
「俺はね、大石とちゅーしてる時!!」
「ちゅ…っ?!//」
「そう!!だから大石ちゅ〜」
君は唇を尖らせて、顔を近づけてきた。
「え、英二!下に家族がいるんだから、あんまり大きな声で…」
今キスなんかしたら…
理性が抑えられそうもないんだが;
「ちゅ〜して〜vV」
「英二ぃ…//」
これが 小さなしあわせ
*end*
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