銀魂
□冗談を言う君
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「喰うぞ、コラ」
お前が言うと、冗談に聞こえません。
今日も暇な1日が始まった。
新八が掃除をして、神楽がソファでまた夢の世界へ旅立って、俺がオーナー席で欠伸をする。
いつもと変わらない1日。
…の、はずだった。
あいつが来るまでは…。
「よォ」
突然、現在の扉が開いたと思えば、そこには有り得ない人がいた。
元仲間の現在、指名手配中の過激派攘夷グループの高杉。
「は、…はいぃぃぃいい!!!!!?????」
あまりの驚きで俺は絶叫し、新八は持っていた掃除機を足の上に落とし、神楽は…相変わらず寝ている。
冷静なのは、何故かいる高杉だけだった。
「な、なななななん」
「ククッ、遊びに来てやったぜ…?」
「えぇぇええ!!!!」
俺の事よりも新八の様子が気になり、掃除機を足の上に乗せたままの新八を見た。
……あぁ、完全に思考が停止している。
「おい、銀時。茶」
「狽ヘぁ、お前ここに居座る気か!?」
ガタン、と音をたてて俺は立ち上がる。
その音で新八は我に帰った。
「な、何で攘夷派の高杉が…」
「そうだ、さっさと帰りやがれ!!」
シッシッ、と効果音をつけて手を振り、高杉を帰らせようとした。
だが、高杉が持っていた白い箱に目が行った。
「最近出来たケーキ屋のケーキ」
「新八くん。高杉にお茶を入れてあげてやりなさい」
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