純ロマ
□甘えた日和
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今日は甘えた日和。
大きなリビングに仰向けになり、空を見上げる。
太陽の光が差し込んで来て、眩しいがとても暖かい。
思わず眠気が襲ってきて、目を閉じてしまった。
目を瞑っても太陽の光は眩しく、寝にくい…と思っていると、急に眩しさがまっしになった。
何かに遮られて、影になったのだろう。
「……こんな所で寝てると風邪ひくぞ」
否、何かではなく、ウサギさんだ。
俺がうっすら目を開けると、ウサギさんは俺の近くに立ちながら、俺を見下していた。
「寝るなら布団で寝なさい」
「んー…」
俺はウサギさんに生返事を返した。
「そういえば、ウサギさん。仕事終わったの?」
俺の生返事にウサギさんはため息をつきながら、質問に答えた。
「あぁ、もう終わったよ」
「そっか」
その返事を聞いてから、俺はウサギさんに向けて両手を伸ばした。
「………なに?」
「一緒に寝よ」
「………それは誘っているのか?」
「ウサギさんが思ったようにとって貰っていいよ」
俺が言い終わると、ウサギさんは直ぐに俺をお姫様抱っこした。
俺はこの後、そのままウサギさんの部屋に連れて行かれるんだろうな。
そう思いながら、ウサギさんに担がれて、だんだん見えなくなって来た、窓の外の雲一つない空を見た。
今日は気持ちがいいほどの快晴。
(ウサギさんの仕事が終わっていて、今日は気持ちがいい天気)
(これはもう、甘えるしかないだろう)
END
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あとがき