婆娑羅
□独眼竜の休日
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「平和だなぁ、小十郎」
「そうですね、政宗様」
一戦終わり、城で休む。
いつもと変わらない休日。
…だと、思ってたんだけどなぁ。
「むぁすぁむぅぬぇさむぁぁああ!!!!!!」(※「政宗様ぁ!」)
…来た、ウザいのが。
「来ましたね、暑苦しいのが」
「あぁ、来たな…」
はぁぁあー。
もう、ため息しか出ない。
「しゃあねぇ、下手に暴れられるよりかは素直に入れた方が「全兵士に告ぐ!!今すぐ真田幸村を全力で討てぇえ!!!!」
「stop!!待て、小十郎!!;;」
ちょ、おま。
いつの間にメガホンを…!
「小十郎、落ち着「政宗様、大丈夫です。貴方様はこの小十郎めがお守りしますので」
「だから、あの「行くぞぉお!!!出陣だぁぁあああ!!!!」
人の話を聞けぇええ!
小十郎は俺の言葉を無視して、ネギとゴボウを持って出て行った。
ちょ、その武器間違っているって言っただろ!
coolじゃねぇだろ!
ドコの主婦だ!
「真田幸村ぁあ!!」
「ぬ、その声は片倉殿…。某は貴殿ではなく、政宗様をお呼びしておるのだ!」
城の一番高い所にある俺の部屋から下を見下ろすと、小十郎と真田のそんなやり取りが見られる。
…小十郎、降りるの速いな。
「っとと、竜の旦那お邪魔するよー」
俺は天井から降ってきた猿飛に質問した。
「なぁ、一般兵士がここから下に行くまでどの位かかる?」
「わぉ、唐突な質問ー。…んー、結構時間かかると思うよ?」
「だよな、俺もそう思う」
「ま、忍者の俺様なら速いけどね♪」
小十郎…、お前忍者だったのか?
「それより旦那、一緒にお茶しようよー」
「…だな」
「いい天気だね」
「……だな」
小十郎と真田が潰した城の修理費をどうしようと考えながら、俺は茶を飲む。
これが俺の休日。
end
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あとがき