婆娑羅

□血の教室
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昼休みの学校。

……そこは血の池地獄でした。


















「…ん……、ふぁぁー」


とある3年のクラス。

昼食を済まして居眠りをしていた男子生徒、伊達政宗が目を覚ました。

彼は外見がよく、リーダー的な存在で、男女問わず人気があった。


「……ん?……狽ャゃぁああ!!???」


眠たそうに目を擦り、視界に入った赤色をみて、政宗は思わず悲鳴をあげた。

赤色と言われたら、普通は隣のクラスの真田幸村を想像する。

しかし、政宗の目に入った赤色は液体の方だった。


「…〜っ。…何やってんだ……佐助」


その液体の出現基を探すと、さっきまで向かい合って昼食を食べていた猿飛佐助の鼻からだった。

佐助は鼻から出る血を堪えながら、政宗に微笑んで見せた。


「だって伊達ちゃんの寝顔、可愛かったんだもん」


『だもん』で済む話ではない。

政宗は自分の周りに散らばった、体内の血をすべて出し切ったぐらいの量の血を見て、ため息をついた。

佐助は自分の鼻にティッシュを詰め込みながら、携帯を取り出した。


「送信、っと」

「…………誰に何を送った?」

「やだぁ、伊達ちゃんヤキモチ?大丈夫、俺様は伊達ちゃんにしかラブメールは送らないからww」

「ちげぇぇえ!!!」


政宗は佐助から携帯を取り上げ、先ほど送信されたであろうメールを見て、頭を抱えた。

送信されたメールには、政宗の寝顔の画像が付けられていたから。

そして、隣のクラスから赤色の個体verの真田幸村の叫び声が聞こえた。


「政宗殿ぉぉおお!!!!!!!!」


赤色の個体が赤色の液体を撒き散らしながら、隣のクラスから走ってきた。

彼が通った後には、血の道が出来ている。









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