キョン*ハルヒ
□宣戦布告
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「僕は涼宮さんが好きです」
古泉がいつものスマイルで言った。
けれども、目は笑っていなかった。
俺の心臓は、慣用句でいうと、早鐘のように鳴っていた。
ドドドドド。
“宣戦布告”
「……何故それを俺に宣言する」
「おや、だって、あなたも涼宮さんが好きなんでしょう?」
僕だけ黙っていてはフェアじゃありませんから、と奴はこともなげに言いながら、オセロをひっくり返した。
「……いつ気付いた」
「この前の、天体観測の時ですよ」
何も言わず、俺はオセロの色を変える。