キョン*ハルヒ


□現が夢
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「ハルヒ」

「……っゃ、あ」


俺はハルヒのはだけた胸元にキスしながら頭を擦り付けた。
すると、ハルヒが汗ばんだ自身の顔を、隠す様に手で覆う。
それは俺にとって、大変面白くないものだった。
いや、可愛いけどね。


「顔見せろよ、ハルヒ」

「ゃだ、……っゃ、ぇろ、キョン」

「見たいんだ」


ハルヒの全部が。

そう言って俺はハルヒの腕に手を掛け、そっと顔から遠ざける。
潤んだ瞳。
恥ずかしそうなハルヒの、赤く染まった頬が見えた。

その表情があまりに扇情的で愛しくて、俺は貪る様に唇を重ねた。





“現が夢”





……という所で、俺は目が覚め、同時に自分の脳ミソへ呆れを通り越して哀れみを抱いた。


「……なんつー、夢を」
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