キョン*ハルヒ
□意中の相手
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「涼宮さんは、好きな人っているんですかぁ?」
「いるわよ」
ハルヒの笑顔の返答に、俺は唖然としたね。
“意中の相手”
……という訳で、この朝比奈さんとハルヒの会話以来、俺は悶々鬱々と日常を過ごしていた。
チャリンコ漕いでる時も、授業中も、飯食ってる時も、課題やってる時も、風呂入ってる時も、寝る時も。
「キョンくん、なんかへんー。ねぇシャミ」
「にゃあ」
妹と猫にこう言われる位には、その事実についてばかり考えていた。
けれど、これは一般的な男子高校生なら普通だろう、まぁ気になる異性がいる場合に限るがな。
……『好きな人』って、誰だよ!?