キョン*ハルヒ


□キリン
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動物園は、日曜のくせに妙に客が少なかった。
来年にでもつぶれるぞこりゃ。


「キョン!!ほら見て、ライオン!!」


ハルヒがぴょんぴょん飛び跳ねながら指差す先には成る程、ライオンが檻の中で爆睡していた。
ピクリと動く気配もない。


「キョン、その辺に棒切れ落ちてない?つっついて起こしてやるわ」


俺がそんなものは落ちてないと、動物園の環境整備及び清掃に対する配慮を伝えると、ヤツは今度は石ころを探し始め、ライオンを自分に置き換えろと説教をすると、


「むー」


と言って、ライオンの檻を後にした。


「何よ、皆寝てばっかり。暴れて園から脱走しよう、位の意気込み見せなさいよね」

「仕方ないだろう、タイミングが悪かったんだよ」


俺はウーロン茶を煽った。
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