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□メモ
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剣
「かごめちゃーん!…ってあれ?」
かごめ
「け、京先生ー!ごめんなさーい!離して下さーい!」
京
「駄目です。許しません」
駿河
「ちょ、龍崎先生!校庭のど真ん中で瑞森引き摺って何やってんですか!」
京
「何って…瑞森さんが先生のお昼を…」
かごめ
「ごめんなさいー!不可抗力です!」
駿河
「話が見えない…」
剣
「京ちゃんどうしたの?」
京
「ああ、二人は違う競技出てたんだっけ?瑞森さんが先生のお昼ご飯のキャラメルプリンサンドを置き引きしたんだ」
かごめ
「か、借り物競走のお題が『購買部一日十食限定幻のキャラメルプリンサンド、但し龍崎先生の物に限る』で…」
駿河
「なんつー限定的な…」
剣
「でもさ、かごめちゃんの事だから黙って置き引きはしないんじゃない?」
かごめ
「一応、借り物競走に協力して下さい、とは言いました!」
京
「いいよ、って言った途端に先生のキャラメルプリンサンド持って、謝りながら物凄い逃げ足の速さで…」
駿河
「いいって言ったんなら良いじゃないすか。別につまみ食いしたって訳でもないんでしょ?」
剣
「かごめちゃんって逃げ足早いよね〜」
京
「ゴールの5mくらい向こう側でやっと捕まえてさ。教員リレーの時より本気で走っちゃった」
駿河
「追いかけたんですか…」
京
「だってまさかあそこでキャラメルプリンサンドに行くとは思わなかったよ」
かごめ
「ご、ごめんなさい…」
剣
「ほらほらー、謝ってるんだからもう良いじゃん」
駿河
「龍崎先生は甘い物の事になると途端に大人気なくなりますよね」
京
「駄目。悪い子にはお仕置きです」
かごめ
「やああー!ごめんなさいー!痛いのも暗いのも怖いのも嫌ですー!」
京
「うん、じゃあ痛くしない。怖くもないからね。…瑞森さんが明るい方が良いって言うなら別に先生は」
駿河
「ちょ、ちょーっと待ったあああー!」
剣
「そうだよ京ちゃん!俺だってかごめちゃんにお仕置きしたい!」
駿河
「アンタはアンタで何言ってんですか!?」
剣
「お仕置きと称してかごめちゃんに色々したいの!」
京
「瑞森さんへの過剰なスキンシップは先生が許さないよ?」
剣
「大体いっつも京ちゃんばっかりかごめちゃんにベタベタしてさ、いくら自分の巫女さんだからってズルいよ!」
駿河
「ちょ、こんな所で巫女さんとかっ…誰かに聞かれたらどうすんですか!」
京
「え〜?だって瑞森さんの力って無意識を軸にしてるから自分の意思じゃどうにも出来ないし、先生がちゃんと抑えといてあげないと〜」
剣
「何それ!かごめちゃんにとって自分が重要な存在とでも言いたげな!」
京
「でも本当の事なんだよねぇ。それに隙あらば力をつまみ食いしようとする鬼とかも居るからさ〜」
剣
「ふふふ、残念!俺は力だけじゃなくかごめちゃんごと食べたい!」
駿河
「頼むから声を落とせええ!」
剣
「かごめちゃんが必要以上に美味しそうなのが悪いんだよ!」
京
「確かにあの警戒心強い野生の小動物的な立ち振る舞いは男としてそそられるものがあるけど〜」
剣
「京ちゃん!悪いけど俺、女の子を気持ち良くさせてあげる事に関しては自信あるからね」
京
「へえ?鬼窪君、それはセクシー担当の先生に対する宣戦布告かな?」
駿河
「何の話!?」
剣
「かごめちゃん!激しいのは鬼の本能だから上下判らなくなるまで何時間でも俺の名前呼ばせるよ!覚悟しといてね!」
京
「大丈夫だよ、瑞森さん。大人な先生が昼間の授業より優しく手解きしてあげるから―……あれ?」
駿河
「瑞森ならアンタ等が阿呆な張り合いをしてる隙に逃げました」
―――
ナチュラルにエロネタに走れる作品って素敵。
名前表記地味に迷うな。呼び方バラバラだし名前と名字とどうしよう。