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□メモ
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かごめ
「ヴァン先生!ソファで寝ないで下さい!邪魔です!京先生は仕事!逃げようとしない!剣先輩は部屋のすみっこで小さくなってて下さい!」


「ちょっと待ってえええ!おかしい!俺だけおかしい!」

かごめ
「剣先輩は数が余って教室の端に寄せられた机のように大人しくしてる事!良いですね!」


「俺の扱いが酷い以前だよ!なんで!?」

幸輝
「瑞森が生徒会に入ってから随分仕事が楽になったよな」


「会長が問題児を纏めて世話させると言い出した時にはどうなる事かと思いましたが…」

朔耶
「あいつ等が問題を起こした際には躾係として瑞森に責任を取らせる旨を伝えてあるからな」


「………随分と酷な事をさせますね…」

朔耶
「案外役に立っている。問題はない」


「ヴァンちゃーん!!かごめちゃんが俺の事人間扱いしてくれないー!」

かごめ
「先輩は人間じゃなくて鬼でしょう」


「そうだけどそういう意味じゃなくてっ!」

ヴァン
「こら、瑞森。確かに剣は普段嫌がるお前に対してスキンシップが激しかったり仕事中に何かと遊びに行こうと誘ったりで鬱憤が溜まるのも判らないでもない。だが、だからといって理由も言わずに虐めるのは良い事じゃないだろ」


「ヴァンちゃん小学校の道徳の先生みたい」

ヴァン
「きちんと話し合って解決をだな…」

かごめ
「それも…そうなんですけど…。…………最近放置されてしょんぼりしてる剣先輩見るのが楽しくて…」




■続・目覚めかけているようです(夏の合宿編?)



「かごめちゃーん。肉と一緒に切っちゃった…手当てして〜」

かごめ
「わ…ど、どうやったら包丁持ってた方の手が切れるんですか?」


「放っておいても良いのでは?」


「雅ちゃん!?」


「鬼の回復力であればその程度の傷は直ぐに塞がるでしょうし」

幸輝
「雅の包丁の扱いが剣先輩とは別の意味で怖い」


「第一瑞森さんは人に近付くのが苦手でしょう?無理に手当てさせるのは可哀想ですよ」

幸輝
「確かに拒絶反応起こすからな…そう考えると可哀想かも」


「…二人共俺が可哀想とは欠片も思わないの?」

かごめ
「でも…」

幸輝
「消毒薬ぶっかけとけば大丈夫なんじゃないか?」

かごめ
「じゃ、お言葉に甘えて」


「かごめちゃん折れるの早す―…ぎゃああああ!ちょ、かごめっ…痛ーっ!滅茶苦茶痛い!超しみる!」

かごめ
「触れない代わりにせめてサービスをと思って」


「何のサービス!?俺確かに頑丈だけど痛いものは普通に痛いの!痛いのヤダよ!優しく手当てして!」

かごめ
「…………………」


「瑞森さん?」

かごめ
「……なんか、涙目で必死な剣先輩って……可愛い…かも?」

幸輝
「悪化してるー!!」


「かごめちゃん止めて!目覚めないで!戻ってきてー!!」


「禁断の扉に手が掛かっていますね」


「鬼畜系は朔耶だけで十分だよ!かごめちゃんまでそっち行っちゃ駄目ええ!このままじゃタイトル改変騒ぎになっちゃうよ!鬼畜ドSと腹黒ドSと無自覚ドSの『あやかしドSな生徒会』!?」

幸輝
「あー…、え…と、あの……あー、ほ、ほら!犬って自分の家族に順位つけるじゃないですか」


「?」

幸輝
「あれみたいに瑞森の中では多分、会長>雅>龍崎先生>瑞森>ヴァン先生>>>剣先輩、って感じの生態ピラミッドが」


「幸ちゃん!?それフォローじゃなくて追い討ちだよね!?」


「みんなお疲れ〜」

ヴァン
「喜べ!肉買ってきたぞ肉!」


「見て見て、隠し味にチョコもこんなに―…」


「俺の味方やっと来たー!!」

ヴァン
「うおおおおお!?」


「腹黒ドSと無自覚ドSと爽やかソフトが寄って集って俺の事ぉぉ!!」


「………爽やかソフトってなんか美味しそうだね」


「はっ!でもこれってもしかして俺がMに目覚めればフラグ成立!?」


「…めげない上に懲りないその性格がいじめられる原因だと思うよ」

かごめ
「い、いじめてません!」





―――
ネタ帳を漁っていたら、昔漫画で描こうと思って台詞だけ作ってずっと放置していたものが出て来ました。
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