《テキスト》
□Letzt Junge(最後の少年)
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「・・・デビット?」
不意に、僕のシャツを引っ張る感覚を捉え、膝に埋めていた顔を横に向ける。
「デビット、恐い夢でも見たの?」
「・・ジャス・・」
僕の愛しい片割れ、ジャスデロが心配そうな表情で僕の顔を覗きこんでいる。
「ジャス・・」
嗚呼、どうして僕は忘れていたんだろう?
ジャスデロがこんなにも近くにいたのに、
「ねぇ、デビット・・・静かだね」
ジャスデロの言葉に、部屋の壁に飾られた時計に目をやれば、午前3:00を廻った時分。
ジャスデロが、膝を抱く僕の肩に寄りかかってきたことで、ジャスデロの暖かい体温を感じ、少し落ち着く。
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