オリジナル

□館の隣人
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今日はスイ君一人なんだ

ヒィッ

僕だってたまには外には出るよ。
材料を調達しにきたんだよ。ここならそれなりに揃っているから手っ取り早いからね。

はぁ…

心底どうでもいい。早くお引き取り願えないだろうか。



今日、親父さんは?

親父はちょうど隣町まで仕入れと配達に出掛けている。今日は町で一泊すると言っていた。

だから俺は親父が帰るまで一人で店番をしていた。親父の手伝いをさせられ、仕事は叩き込まれているからある程度は対応できる。
それに元々あまりお客は来ないし、一人でも十分だった。


ふーん、じゃあ今日はスイ君は僕の部屋でお泊まりだね。
は?
もうすぐお店閉めるでしょ?終わるまでここで待つから一緒に食事しようよ。ご馳走するよ。
いや、いいです!
遠慮しないで。お世話になってるし。
それは親父に言ってください。

親父のこだわりで、様々な珍しい薬草を仕入れたりしてるからラグナさんは助かっているらしい。あまり店には客は来ないけど、配達は多いし、品揃えはしっかりしてるから、たまにこういった変人が来る。

明日は近隣の配達があるので、朝早いしお断りします。
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