オリジナル2

□好敵手4
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屋上で待ってるよ。



「花梨…?」





「あ!来た来た」
「うげっ、蓮兎」
「ユズ、なにその嫌そうな顔」
「久しぶりだな、ユズ」


「誉…

うわっ、なんでこいつまでいるんだよ

「譲っ!ごめん僕…」
「花梨?!」

「彼には協力して貰っただけだよ。彼の携帯からメールしてユズを呼び寄せるためにね」


「…っ、俺が生徒会に入らないっていったからか?」
「違う、この間の遅刻のときのことだ」
「生徒会といい風紀委員の手も煩わせるくらいだ、すごいなぁユズは。昔は泣き虫で僕らには勝てなかったのに」

「俺と勝負しろユズ、勝てたら遅刻の件はチャラにしてやる」

「おやおや、目の色が違うね誉」
「…………」


コイツは特別。

彼がこの学園にいる。高校生活は退屈しなくて済みそうだと表情に浮かんでいる。



「遅刻しておきながら逃げた俺が悪かった。正座3時間、反省文、あと説教とやらは大人しく受ける。友達は解放してほしい。花梨は関係ないからな。でも勝負は受けない」

「もう勝負は始まっている」
「おい、誉っ」

「俺は飢えている。俺を楽しませろ、あの頃のようにだ」
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