オリジナル2

□好敵手 boy meets girl
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武闘館学園。
初等部からのエスカレーター式で、文武両道、あらゆる面で力の強いものがその頂点に立ち、支配する。

もちろん外部からの編入も可。

まぁ、平凡な俺にはあまり関係無い。地味に目立たなく過ごしていれば普通に日々は過ぎていく。そう、地味に目立たなく過ごしていれば。


「どうしてこうなった」

俺はその日、この学校に進学することとなった原拠であるジジィと(正確にはもう一人いるのだが)喧嘩してむしゃくしゃしてた。


そこに揉め合う男と……女?いやここは男子校だ。ホモの巣屈とも言われる男子校。可愛い女の子との甘酸っぱい青春なんぞまたのまた夢。
ほら、あれだ。女顔の可愛い系男子。そういった人間がこの学校ではその対象となる。

「嫌だ、僕は強い男としか付き合わない!」
「だから俺は強いんだって、だって生徒会だし。俺と付き合おうぜ」
「触んないでよ」

可愛い系男子とチャラそうな不良男が揉めている。うわぁ…めちゃくちゃまずい場面。
見てたら可愛い系男子の方と目があった。

「え」
「んだぁ、てめぇ。なにジロジロ見てんだよ」

いや、絡まれても困るし。そいつは助けを訴えるような目。
俺もむしゃくしゃしてたのがいけなかったのかも。

バキッ

俺の綺麗な蹴りがチャラ男の頬に食い込んだ。可愛い系男子は目を見開いて見ていた。


「あ」

やってしまった。

この出来事が更に俺の平凡な人生を狂わせた。
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