遊戯王

□小ネタA
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収容所から釈放後、雑賀の元に向かわずにジャック屋敷で監視監禁される遊星の話。




「退屈そうにしているようですからね、お茶でもどうかと」

表向きは収容所から釈放され、自由の身になれたはずだった。だが遊星は今、強制的にジャックの屋敷に住まわされ、常に見張りがいて自由に動けないのが現状だった。逃げ出そうにもマーカーがあるため不可能。

遊星は与えられた部屋の中で1日を過ごしていた。退屈そうに部屋で時間を持て余す遊星の前に現れたのは長官だった。遊星は身構える。

「怖いですね、朝から晩まで殺気をチラつかせてそんなに憎いですか、キングや私達が」

長官はティーカップを置く。

「全く口を付けてないようですが。別に毒なんて入ってませんよ。何度もここの食事は食べたでしょう」
「ジャックに毒見させている」
「キングに?面白いですねアナタは。そんなことをしなくても命は奪いませんよ。大事なシグナーなのですから」
「シグナーには興味ない」
「本当に、ですか?」

遊星は一瞬言葉を詰まらせる。

「だが、俺は仲間との絆を取り返しに来ただけだ」
「仲間、絆。それに縛られている限りアナタは逃げられませんよ」
「ラリー達には手を出すな」
「分かってます。でもアナタ次第ですよ」
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