血の月曜日

□天才テロリストと天才ハッカーの恋
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天才テロリストと天才ハッカーの恋(J→藤)




「やぁ、ファルコン!」
「じ、J…っ」
「逃がさないよファルコン」
逃げようとする藤丸の腕をJは掴んだ。

(なんで俺はこんな奴とまったりお茶をしているんだ?)
テーブルにはストローの入ったメロンソーダとコーラが一つずつ。それに皿にはドーナツが3つ。Jはメロンソーダを飲みながらにっこりと笑った。
「なんだかデートみたいだね」
「アホなことを言ってないで、とっとと用件を言え」
テロに関することであれば、無視することはできない。Jはメロンソーダを一口飲むと藤丸に視線を向けた。
「じゃあ率直に聞くけど、九条音弥と付き合っているの?」
「はっ?なんで音弥なんだよ。アイツは幼なじみだ」
(いきなりなんなんだよ、コイツは)
「へぇ(幼なじみ…ちっとも伝わっていないみたいだね、可哀想そうに。でもこっちとしては好都合)」
「それだけかよ」
「僕と恋しない?」
「は?」
「君のこと好きなんだ」
Jは女の子が卒倒するような笑みを浮かべた。藤丸は飲んでいたコーラを吹き出しそうになる。
「俺は男だ!そしてお前も男!」
これで「女です」なんて言ったら詐欺だ。
「で
も今どき男とか女とか関係無いんじゃない?」
「(いや、あるだろう…)それにお前テロリストだろ」
「テロリストだとなにか問題でも?」
「大有りだ!」
「君だってある意味犯罪者じゃん」
「そりゃまぁ…って話がなんかズレてないか?」


「ファルコンはねぇ、なんにも知らなすぎ」

(うん、無防備だよね。キミを狙っている奴たくさんいるんだよ?だからね誰かに奪われる前に…)

「男同士でもセックスできるんだよ」
「ぶっ!」

「僕が奪ってあげる」
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