よろず2

□櫂アイ レンアイ
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櫂→アイ←レン

徒然三人旅



「はぁ、正直逃亡生活にも疲れましたね」
「レンさん…」
「僕は国とかどうでもいいです。そんなことよりアイチと二人きりでひっそりと暮らしたいです」
「なにを言っているんですか、追っ手にやられてしまいますよ」
「ならアイチ、2人で心中しま…「お前たち、アホなこと言っている暇があったら手伝え」

「櫂、邪魔しないでくれますか」
「食事にありつきたくないのならそれでいい」
「ごめん、櫂くん」

玉ねぎのみじん切りを再開する櫂に慌てて謝るアイチ。
食事抜きは正直キツい。


「第一、なんで櫂が付いてきてるんです。僕はアイチだけを指名したはずです」
「お前をアイチと二人きりにはしておけないからな」
「でも僕は櫂くんがいてくれて心強いよ。僕一人じゃレンさんを守りきれないし」
「だろうな」
「うっ、そこはハッキリ言うんだね(僕だってそれなりに頑張ってるのになぁ…)」
「別に櫂がいなくてもアイチは僕が守りますよ」

レンはアイチに背後から抱き付いた。いつものスキンシップなので、アイチはそのままにさせておく。

「いや、僕がレンさんに守られても意味がないですから」

レンは強い。正直護衛なんていらないくらいに。
アイチもレンの護衛役に選ばれるくらいだ、それなりの実力はある。だがレンの命を狙う追っ手が来ても櫂と2人で片付けてしまうのだ。
レンに選ばれたのはアイチだけだったが、心配したテツとアサカが櫂も一緒に同行するように推したのだ。
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