遊戯王
□シャッフル!
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「遊星はいないのか」
「アイツは今外出中だ」
「なんだジャック、とうとう遊星に逃げられたのか」
「違うわクロウ!」
確かに朝起きたときには遊星はいなかった。
デュエル・アカデミアの生徒ではないが十代の件で色々と世話になったということで卒業パーティに呼ばれているらしい。屋敷の連中は遊星から口止めをされていたらしく、それを狭霧から聞いたのはつい先ほど。
「なぜ俺は呼ばれない!おのれ瀬人め!」
従兄弟のジャックも色々と手を回したが、なぜか呼ばれなかった。ジャックはすっかり拗ねてしまい、クロウたちが訪ねてくるまでふて寝していた。
「すっかり拗ねてるなジャックのやつ」
「なぁ鬼柳、遊星いねぇんじゃ帰るか?」
「そうだな、ジャック、遊星によろしく頼むぜ」
「ああ、とっと帰れ」
ジャックは訪ねてきたクロウと鬼柳を追い払った。
「十代に招待されたんだ」
「彼アカデミアに無事戻れて卒業できるみたいね」
十代のことは学園内ですっかり有名らしい。
「アキもここの生徒だったんだな」
「少し休学してたけど、また復帰したの」
「そうか」
「今日はうるさいのがいないのね」
「ジャックのことか?」
「ええ…てっきり無理矢理にでもついてくるのかと思った」
「こっそりと抜け出してきたんだ」
「おーい遊星!」
十代が手を振っている。
「なんか海馬さんがイベントを用意してくれたみたいでさ、皆でやろうぜ」