オリジナル
□夜明け前
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「なんで俺が!」
生徒会の仕事だろう。ふざけんな。
「暁、手が止まってるよ〜」
「お前が動かせ、生徒会長!」
俺と夜と副会長は膨大な書類を何枚かにまとめ、ホチキスでとめていた。夜は膨大に溜まった書類に一枚ずつ判を押していた。
なんでこいつが生徒会長なんだよ。やる気ねぇじゃねぇか。そもそもお前が放課後仕事ほっぽりだして心霊スポットとか行っているからこうなったんだろうが。
「猫の手でも借りたいくらいなんだよ暁」
俺は猫かよ。
「会長、資料が…
俺はよっしゃーと思った。面倒な夜は副会長に任せて、帰れると思った矢先…
「あの、芹川くんも来てくれないかな。人手が足りないんだ」
「は」
君がいないのといるのでは会長のやる気も違うから
逃がすまいと副会長、そして、それ良い提案と喜ぶ夜を殴ってやりたいと思った。俺を巻き込むな。
「第一、書記や会計の奴らはどうしたんだよ」
「奴らは無駄だよ、使えないし」
お前が言うな
あ、そう。確か書記と会計って顔が良いってだけで決まっていたよな。女の子と遊んでばっかのチャラ男でサボリ魔でいかにもやる気なさげだったし。
生徒会でまともに仕事してるのってぶっちゃけ副会長だけだ。