テイルズ

□そこに楽園はあった
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気付けばセレニアの花が咲き誇るタタル渓谷に立っていた。そこは、始まりの場所でもあった。

ルークはローレライの言葉を思い出す。

ルークの一人旅の中で1つだけ頼まれごとをしてほしいと。ユリアの生まれ変わりがいるらしい。なにか伝えたいことがあるという。



2000年前から愛している





「で、あの子がそうなのか?」
『うむ、間違いない』
「なんか少しだけティアに似てるな。髪の色とか」
『彼女もユリアの直系の血縁者だったからな。あ、ルークよ行ってしまうぞ!』

ダアトの教会に参拝しに来たのか礼拝堂に入っていく少女。
ルーク(+ローレライ)はその後を追った。

(これじゃあ完璧ストーカーだよな。俺ロリコンじゃねぇし)

ルークはバレないように目立つ赤毛を隠し、頭にフードを被った格好をしているが、ここにはアニスたちがいる。バレたらどうなるやら…

「てか、伝えたいことあるなら今の俺にやっているようにすればいいんじゃねぇの?」
『やってみようとは思ったのだが、無理だったのだ』
「無理って、ユリアだけがアンタに会えたんだろ?可能じゃないのか?」
『おそらく、ルークとアッシュ2人を存在させることに力を使い果たしてしまったようだ。やはり同位体であるお前に頼むしかないと。いざとなったら借りるぞお前の体』

「えーっ、ならアッシュでも良かったんじゃ…」
『アッシュが協力してくれると思うか?』
「全力で拒否られるな」

まぁ、こうしていられるのもローレライのおかげだ。結局ルークが一肌脱ぐしかないようである。
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