神に向かって中指を立てろ
□WEST3
3ページ/11ページ
ーーーーーーーーーーーー
その頃三蔵は妖怪に形勢逆転され殴られていた。そこへちょうど入って来た栞は・・・
栞「死んだか?糞坊主。」
三蔵「てめぇ・・・・・・」
栞「なんだ。生きてるのか。つまんねぇ。」
三蔵「・・・・!? 避けろ!!」
パシィ
どこからか伸びてきた糸に躰の自由を奪われる。
栞「無理。捕まった後に言うな。」
三蔵「コンマの差で俺の方が早かっただろうがっ。」
栞「うーん。これって蜘蛛の糸か?」
三蔵「無視か。」
三蔵様ご立腹。
女郎蜘蛛「その通りよ、蒼い髪のお嬢ちゃん。邪魔は許さないわよ?そこの女と一緒に人質になってもらうわ。」
栞「貴様・・・・いつからいたんだ?」
女郎蜘蛛「最初からよ!!」
栞「そうだったか?フッ・・・・あんた存在感ないんだな。」
三蔵「・・・。」
女郎蜘蛛「なっ(怒)いい加減にしなっ!!!」
ぱんっ
小気味よい音が部屋に響く。女郎蜘蛛が栞を叩いたのだ。
栞「っつ・・・・」
女郎蜘蛛「ふんっ。お嬢ちゃんはそこで黙って見てな。心配しなくてもすぐにこの坊やの後を追わせてあげるわ。」
栞「いや、いい。こんな糞坊主の後は追いたくない。」
三蔵「俺も貴様が追って来るのはゴメンだ。」
三蔵と栞。2人の間に見えない火花が散っている。
女郎蜘蛛「さ、さて。ーーーーねェ。徳の高い坊主の肉を食べると寿命がのびるんですってね。」
栞「(徳が高い?誰が?)」
.