神に向かって中指を立てろ
□WEST3
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栞・みかの部屋
妖怪A「へっへっへ。よく寝てやがる。まずはあの小さいガキから・・・」
そんな台詞と共にみかの寝ているベッドにナイフを振り下ろす。しかし、本来ならばみかをとらえていただろうナイフが切り裂いたのは枕だった。辺りに羽根が舞う中ものすごい罵倒が響き渡る。
みか「小さいって言うなーーーーッ!!それにガキじゃないっ!いけっ、鎌鼬ッッッ!!!」
風扇で攻撃を放つみか。
妖怪A「あぶっ!?」
みか「避けるなーーーー!!あんまり煩いと栞ちゃんが起きちゃうでしょ?!怖いんだからね?!」
栞「てめぇが一番煩ぇッ!!」
スパァァァアアアン!
みか「〜〜〜っ!!」
見事にハリセンのHITした頭を抱えうずくまるみか。そんなみかを尻目に妖怪に向き直る栞。
栞「貴様もいい度胸だな。あたしの睡眠を妨げるなんて。ーーーー死んで詫びろ。」
里沙直伝のはずなのに教えた本人よりも素晴らしい黒笑みをうかべながら銃を突き付ける栞に思わず自らその銃の餌食になる妖怪。
清苑『流石栞様。もう私の使い方は完璧ですね。』
栞「あぁ。・・・なんか初めてじゃない気がしてな。長年愛用した物みたいに身体が勝手に動く・・・(そういや三蔵達と会ったとき懐かしく感じた・・・気がした?)」
清苑『(記憶が無くても身体が魂が覚えていらっしゃるのか・・・・)』
何もなかったかのように話し始める栞と清苑を見て少し先ほど倒された妖怪に少し同情するみか。
栞「おい、みか。いつまでそこでうずくまっている気だ?行くぞ。」
みか「え?どこに?」
栞「あたし達の所に刺客が来たってことは他の奴の所にも来てるだろ。」
みか「!? 智絵ーーー!!里沙ーーー!!」
栞の言葉を理解した瞬間超人並のダッシュで智絵達の部屋に向かう。
栞「あっおいっ!!ってもう見えん・・・仕方ないあたしたちは親玉をさっさと潰しに行くか。」
清苑『御意』
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