過去の拍手

□D
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※現代BASARA!!シリーズ






テストというものは、随分と厄介なものだ。




高校に入って、まだ半年も経っていないというのに、赤点ギリギリの点数しか見たことが無い。




赤い色は好きだが、赤色の数字は見たくない。




それを取った瞬間、多分、ぃゃ確実に、同級生であり同居人の佐助が激怒するだろう。




次のテストを数日後に控えたBASARA学園高等部1年に在籍中の真田幸村は、身震いをした。




早めに対策を取らねば、今度こそ赤点を取ってしまう・・・!!




そう考えた幸村は、対策として同級生の伊達政宗に助けを求めた。




「1番苦手な英語を教えて欲しい!」と。




政宗はあまり乗り気ではなかったが、購買のパンを1週間奢るという話で、交渉は成立した。




そして、テスト前日まで、みっちりと英語を教え込まれた。




この学園の赤点は30点以下なのだが、幸村の英語の点数は93点。それ以外は自力で勉強して70点以上を取った。




・・・ある一教科を除いては。




ギリギリ赤点・29点。教科は国語。




幸村は英語に力を入れたのは良いが、2番目に苦手な国語の存在をすっかり忘れてしまっていた。




佐助「・・・・バカじゃないの、旦那。」




後頭部を恥ずかしそうにかいて苦笑いをしたが、今からはそれすらも出来なくなる。
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