心の欠片は砕かれた
□プロローグ
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昔から、周りに温かみと言うものを感じていた
相反するように、常に孤独感があった
私は元より、孤独だった
心のどこかで、
常に空虚感を感じていた
常に寂しさを感じていた
常に悲しみを感じていた
強く感じる度に
心が折れた
心が割れた
心が砕けた
心が散った
私は、壊れた心をただ黙って感じているだけだった
その事に関して、悲しむ理由が見つからなかったし、焦る理由も見つからなかった
"心とは必要ないもの"。いつしか私の心への認識は、その程度のものになっていた
それと同時に、心は"ほんの少しだけ、私に快楽を与えるもの"とも思っていた
数少ない、信頼を置いていると言っても過言ではない者に名前を呼ばれる瞬間はとても嬉しいものだった
「紬」と、名前を呼ばれる度に、自分はあの人達に必要とされているのだ、という一種の自己満足に浸ることが出来た
その瞬間が、私にとっての快楽であった
でも孤独。
所詮は孤独。
人間にもなりきれない
妖怪にもなりきれない
中途半端な所詮、半妖
誰にも理解は得られない
一体、誰が理解出来るというのか
所詮は、人間ではないから。
所詮は、妖怪ではないから。
所詮は、善だから。
所詮は、悪だから。
どっち?
どっち?
ドッチニナレバイイノ?
人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪人間妖怪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪善悪ゼんアク…
パリン。
ココロガクダケマシタ
to be continued
11.01.05