心の欠片は砕かれた

□02
1ページ/6ページ



「く、蔵馬と飛影じゃねーか!!なんでおめーら!?」

蔵馬…?
飛影…?


「フッ…。ま、所謂社会復帰のための奉仕活動ってとこかな」

幽助に聞かれた、美少年――蔵馬が答えた

「君達に協力する事で免罪も可能ということになっている」

『免罪…?』


もしかして…。
この二人、闇の三大秘宝を盗んだ三人の内の二人…?


要は、紬が閻魔大王にぶっ飛ばされた元凶と言うことだ


コエンマが派遣したらしい


喜んだような表情を浮かべた幽助が振り返る

「紬、桑原。紹介すんぜ。飛影と蔵馬」
「おう」

『友原、紬。よろしく』

「よろしく」


桑原と紬の挨拶に、蔵馬が答える

すると、ここで初めて飛影が口を開いた

「…蔵馬はどうか知らんが、俺が興味あるのは、四聖獣に先盗りされた宝や妖具だ。貴様等に協力する気なんか全くないからな!」


飛影の言葉に、蔵馬がフ、と笑う


飛影のその態度が気に入らなかったらしく、桑原が突っかかっていた


「なんだ貴様は、死にたいのか?」


それに対し、冷静に応じる飛影


「何おォォ!!コラてめーやんのかオイ!?」


キレる桑原


蔵馬が、言い合いにストップをかけた

ストップをかけられた飛影は、桑原を無視して、今度は幽助に向かって言った

「いいか幽助!貴様への報復はきっちり行うぞ。せいぜい用心しておくんだな」


『…面白い人達ね』

シカトすんな、と怒る桑原と、それを一切無視して言う飛影に思わず紬が呟くと、蔵馬が苦笑で応じた


「まあ、いいや。今は味方が多けりゃ多いほどいいしな」


不敵に笑って応じた幽助に、フン、と吐き捨てるように飛影が息を吐いた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ