おはなし
□始まりの木曜日
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それまでは自分が
女の子を好きになるなんて
思ってもみなかった
不思議と
悪い気はしなかった。
ただただ
彼女を求める自分がいて
その気持ちに
気付いた時には
携帯電話を手に取って
通話履歴から彼女の名前を探し出し、
覚悟を決めて発信ボタンを
押した。
部活帰りで
自転車に乗りながら掛けたから、
たぶん夜の7時くらいだったと思う。
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