おはなし

□幸せの奥にある暗いところ
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『…ッあ……んん…』


――い、やだ…

『もっと………て…』



―――や…―


「っ………」


目が覚めれば
時計はすでに
午前10時をまわっている


何だったんだ…。
今の夢は……


夢というのは
起きてしまえば
大抵のことは忘れてしまう。

その日もそうだった
自分が夢の中で何をしていたのか
覚えていない…


ただその日は
目覚めた後にも何かリアルな生暖かいものが身体にまとわりついていた


………。

無心で
手元にあった携帯を掴むと
とりあえず柳に電話をかける
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