おはなし

□追憶 part.2 思春期
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自分が無力だということは

頭の中では分かっていた


ただ、

もしかしたら
目の前にパトカーが止まるかも
とか

そうして駆けつけたお巡りさんに
わたしは保護されて
そこにいる野郎共は捕まって

無事に家に帰れるかも
とか



助けてもらえることばかり
望んでいたって

最終的に
自分の身を守れるのは
自分だけなのに


今まさに
思い知っていた
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