おはなし
□追憶 part.2 思春期
1ページ/10ページ
自分が無力だということは
頭の中では分かっていた
ただ、
もしかしたら
目の前にパトカーが止まるかも
とか
そうして駆けつけたお巡りさんに
わたしは保護されて
そこにいる野郎共は捕まって
無事に家に帰れるかも
とか
助けてもらえることばかり
望んでいたって
最終的に
自分の身を守れるのは
自分だけなのに
今まさに
思い知っていた
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ