おはなし
□独り言
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鮮やかな赤と
生温い液体の感触と
錆びた鉄のにおいと
彼女の声が
わたしの脳裏に浮かぶ
処女膜は「破れる」とは言われるものの
実際は「裂け」て出血するものらしい
血は柳を攻めるわたしの手に流れ出た
柳の血だったし、怖いとか気持ち悪いとか
そんなふうには思わなかったし
だからといって満たされるからわけでもなくて
女 だから分かる
とても大切なものを
自らの手で壊したような
そんな、微妙な感覚
男だったら、満たされていたのかもしれないけど
…男だったらどうとか
わかんないし
ちょっと罪悪感はしたものの
処女膜を破ったという事実は
手ってけっこういけるんだな
という結果を残したwww