09/26の日記
22:57
04*捨てられた?!(まめサイド)
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「もんじろー、もんじろー」
「ん……。んぁ?」
「起きろ!!」
「うわっ!?」
耳元で小平太が叫ぶ。
「喧しいわバカタレ!!」
「やっと起きた! いさくー、起きたぞ!」
「あ、よかったー!」
ぱたぱたと駆け寄る伊作。……周りの様子がおかしい。
「なんだこりゃ……」
右も左も、前も後ろも足元さえも茶色。頭上は四角く狭い空。
「なんか、紙箱の中みたい」
「凄く固いんです」
伊作のとなりにはなぜか時友。
「外、見れるか?」
「おぅ! ちょっと登って見たんだか、外はもっとおかしいぞ。地面が黒くてどこまでも平らだし、なんか石みたいな木が生えてるし。
んで、この紙箱の側面に『可愛がってください』って書いてあった」
「僕たち、捨てられちゃったみたい」
「え、捨てられた……?」
小平太の豪速球を顔面に受けたような衝撃。
文次郎は目の前が真っ暗になった。
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