10/01の日記
17:47
07*朝ごはん
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「うまいなこれ!」
小平太がイチゴジャムたっぷりのトーストをかじる。
「これもおしいしです。ね、いさくせんぱい」
「ほんと!」
四郎兵衛と伊作はリンゴにヨーグルトとハチミツをかけたものを食べている。
『お口にあって良かったです』
文次郎は黙々とおにぎりを食べている。混ぜ込むタイプのふりかけが気に入ったらしい。
「ところで……。小梅」
『ん?』
「その…今朝言ってた……」
『あぁ友達』
「おう」
『んじゃ、はいチーズ!』
ぱしゃ☆
「お?」
『ん、よく撮れた!』
ほらーっと携帯電話を見せると、ぽかんとした四人が写っていた。
「なんだこれ!」
『写真だよー。この窓(レンズ)から見える風景を絵として残せるんだよ』
「すごい!」
『でしょー! んで、これを友人に送ります』
「馬借ですか?」
「飛脚じゃない?」
「伝書鳩のが早いだろ」
「近くなら矢文って手もあるぞ!」
『(ラインナップが歴史を感じさせる……!)
この機械で送れるんだよ。電波ってのを使うの』
「でんぱ?」
『目に見えない信号みたいな……』
「なんだ。矢羽音だな!」
「すごいカラクリだね!」
「送って見てくれ!」
わらわらと携帯電話に群がるまめ忍。
『こうしてこうして……。はい、完了!』
「すげー……」
「よくわかりませんでした」
『まぁ私もよくわかんないんだけどね』
「何て送ったんだ?」
『 "家に遊びに来ませんか。お友だちが増えました"って送ったよ』
「ともだち!」
「ともだち!」
わいわいとはしゃぐ小平太と四郎兵衛。
『お、返信……。"今すぐ行きます"だって。よかったね!』
「うん!」
友人たちは、間もなく家にやって来た。
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