10/07の日記

18:13
09*てぃーたいむ
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「もんじろう。大丈夫?」


 抱き締められるもなんとか脱出。

 おっぱいで窒息死しかけると言う初体験に、文次郎は涙目だ。


「ぎーん……」

「喋れなくなった!」

「いいなぁもんじろー……」

「ななまつせんぱい、死んじゃうんですよ!?」



『小梅! 潮江、どうしたの?』


 桃子は触りたくてうずうずしている。


『いや、潮江以外もいるし』

『不思議な組み合わせだけど、他にはいなかったの?』


 桜は四郎兵衛に釘付けだ。


『うん。四人だけ。段ボールの中にいて【可愛がってください】って書いてあった。
 ……文次郎は捨てられた事で心に深い傷を負ってるらしいよ』

『へー』

『……可哀想な潮江!』


 桃子はもうすでに文次郎の虜らしい。


「な、可哀想だろ?」

『!?』


 小平太がてけてけ歩いてきたかと思うと、小梅の膝に飛び乗った。


『すっかりなついてるね』

『なつく?』

「小梅、わたしも抱っこ!」


 両手をいっぱいに広げた。


 きゅん!(小梅のみ)


「いいよぉ。おいで!」

『わーい!』


 ぎゅと抱き締めると、顔をすりすり。何かを確かめているらしい。


「……柔らかい♪」

『ちょっと小梅! その七松、小さいけど変態!』

『いいんだもん。変態桃子に言われたくないもん。んじゃ桃子のたわわなおっぱい貸してあげてよ』

『断る』

『けちー』

『まぁ、小平太は小梅んとこが良いみたいでよかったじゃん』


 ねーっと桜が話しかけると、「ねーっ」と小平太が返した。可愛い。


『こへちゃん。文次郎は桃子、しろちゃんと伊作くんは桜のところでいいかな?』

「おぅ! わたしはいいと思うぞ!」

『やった! 潮江ー! 』


 びくっ


『だめだよ桃子。文次郎は繊細なんだから。
 ……っと言うわけで、みんないいかな?』

「うん! よろしくね桜!」

「ぎ……ぎーん」


 文次郎は桃子、伊作と四郎兵衛は桜、小平太は小梅の世話になるとこになった。


『桃子、どうやって連れて帰る?』

『カバンかな……』

『あ、ふたりとも。ビニール袋ならいっぱいあるよー』

『ほんと!』

『いや、桜。ビニール袋とかダメだから!』


「僕たち、大丈夫なのかな……」


 一抹の不安を残し、三人のまめにん生活が幕をあける。





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