小説

□本編のこれからの無理やりな妄想
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人込みを掻き分けて確認する。

そこには、少し前にキャラメルを渡してきたおっさんが倒れていて、そいつを倒したと思う全身金色の女が、ハデスを今さっき倒したみたいだ。
そして、
その横には、
外人っぽいハゲ頭と、


恐怖に怯えているアシタバがいた。

あいつらがいる場所は、コンクリ歩道のど真ん中のはずなのに、花が咲き誇っていた。たぶん金女か黒人ハゲの仕業だと思う。
オレは、こんな場面を見て、絶望していた。
アシタバを護りたいが、俺にはそんな力持ってねぇ。
頼みの綱のハデスは、もう戦闘不能。
次は、アシタバの番なんだろう。
オレは、絶望した。
アシタバを護れない事を。
アシタバと、もう一緒にいられない事を。
だが、ふと気付く。
この絶望感に既視感を抱いている事に。

それは確か・・・・・・と思いだしかけていると、脳裏に声が響いてくる。
それと同時に、オレの周りから、独特の瘴気が発生し、周りの時間が止まり、オレだけの世界になる。

『久しぶりだな・・・・・・麓介。』
聞こえた声は、とても懐かしく、異様な声だった。

その瞬間に、全てを思い出す。
お婆に、衣装を渡された時の事
藤家の仕来りは守らなければいけない事を痛感した時の事

病魔に罹った時の事を。
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