本編沿い

□Happy Birthday Athrun!
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今日はカガリの公務はなく久々の休日

せっかく2人きりでデートでもと考えていたのに…

『キラとラクスに会いに行きたい!』

とカガリにねだられた

だから今、こうして2人の所に来ている訳で。

だって、カガリが俺におねだりしてくるなんて珍しいし、なにより、あの琥珀色の可愛らしい瞳に上目遣いで見つめられながらねだられたんじゃ聞いてあげないわけにはいかない

本人は無自覚でやっている行為らしいが、はっきり言って俺には凄まじい破壊力だ




















心地のよい波音をBGM代わりに、海沿いを吹き抜ける爽やかな風を受けながら、暫く車を走らせて目的地へと向かう


「ようこそいらっしゃいました、お2人とも。」

「キラ、ラクス!久しぶり!」

そう言って2人に抱きつくカガリ。

おいおい、仮にも恋人である俺がここにいるのに…

ラクスはともかく、例え兄弟と言えどもキラに抱きつくクセは直してもらいたい。

キラもキラで

「久しぶり、カガリ。アスランも。

元気だった?」

とか聞きつつさりげなくカガリの頭を撫でてるし

しかも意味深な笑みを浮かべてこっちを見ながら!

キラのやつ…明らかに俺への嫌がらせじゃないのか!?



…ここに来ると毎回のようにこの2人にカガリを奪われて正直とても面白くない


そんな事を思っていたら、考えが顔に出ていたのか

「アスランもそんな所で不貞腐れてないでこっち来たら?」

などと言うキラ

「なっ…不貞腐れてなどない!」

「そんなに心配なさらなくても、私もキラもカガリさんの事は大好きですけれど、アスランから奪うような事はいたしませんわ

ね、キラ?」

とか言っておきながら、ちゃっかりカガリを腕の中に収めているラクス。

これはわざとか?わざとなのか!?

「全くアスランったら独占欲が強いんだから」

「・・・。」

あーもう!これ以上この場に居てあいつらにいじられるのはごめんだ!

ツカツカツカツカ…

「あ、アスラン拗ねてあっち行っちゃった」

「アスランには多少、悪い気はするけど…こうでもしなきゃ私が今日、ここに来た意味がないからな」

「公務中でも、アスハ邸でも四六時中カガリさんを独占してるんですから、今日のアスランにはこれくらいでちょうどいいんですわ」




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