リクエストBOX
□明治病院
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明治病院…このあたりでは一番大きな病院。
ここには外科・内科の素晴らしい医師が揃っていた――
その中でも看護師や患者に人気な外科の緋村先生は医局では恐れられた存在…
原因は看護師の神谷 薫君で、容姿は黒髪の美少女だった。不器用な部分としっかりとした口調に男達のファンはあとをたたない。
「加藤さん、調子はどうですか?」
203号室の加藤さんは、足の骨折で入院、足をギブスで固めていた――
「足は大丈夫なんですが…腹の調子がどうも…」
「大丈夫ですか?!」
すぐに真に受ける薫は、男性の格好の餌食だった。薫が加藤さんのお腹に触れようとした時――
「それは、胃腸炎かもしれないですね」
薫の手を掴み、触るのを阻止したのはもちろんあの人……
「けっ…緋村先生!」
「加藤さん?すご〜く痛いくて、腹が捩れるような胃薬出しときますね(ニコッ)」
目…目が笑ってない!
むしろ、後ろから殺気を漂わせている…
「ぅ〜ん…なんか治ったような気がします」
「良かったですね〜」
何も気付いていない薫は、嬉しそうに次のナース・ステ―ションに帰っていった。