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□青き空の下で
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青・水色・白と段々奥に行くにつれ薄くなっていく青空
雲は綿のように空に浮かび、太陽を見え隠れする……



空気は冷たく、澄んでいる――

それを大きく呼吸をすれば、体の中に広がっていくのが良く分かる





庭には色あざやかな枯れ葉が落ち、箒で掃くたびにカサカサと心地よい音をたてていた



「剣心。掃除変代わろうか?」




「いや、薫殿は冷えてしまうので中で休んでいるでござるよ」




縁側に座り、剣心の様子を見ている……


「いや!剣心だって冷えちゃうじゃない!私もここにいる!!」



「おろ〜」




剣心は自分の首に巻いてある襟巻きを外し、それで薫を優しく包んだ。




「では、体を冷やさぬよう気をつけるでござるよ」




「うん////」




襟巻きは剣心の温もりが残り、薫はそれを抱き締めた。




ふと剣心の方を見ると何故か流れる雲をじっと見つめている…。



「どうしたの?剣心」



「いや、昔の拙者なら、こんなにのどかで平和な暮らしができるとは思ってもいなかった……。それもこれも薫殿のおかげでござる」




足下に箒を置き、薫の隣りに座った



「そぅね、去年は色々あったしねぇ…」





剣心の肩に寄り掛かる――


「おろ?」



「剣心は前、心は変わっていくと言ったじゃない?じゃぁ、私達も変わっていってしまうのかなぁ……」





「……変わっていくでござろうな」



「………。」




「きっと拙者達の恋は愛へ変わり、今のような熱い心から柔らかく、どこかのんびりとした時を過ごすようになる……拙者はそう思うのでござるよ」




薫は剣心の顔を見て、ほほ笑む



「そうね////そうなるといいな…」




「薫殿が拙者に愛想をつかせなければの事でござるが…」




「なっ!私は剣心が嫌だっていっても離れないからね」




「それは拙者も同じでござる」




薫また剣心の肩に寄り掛かり、二人で青い空を流れる雲を見る。

これからも、あの雲のようにのどかで穏やかな日々を願って―――




END
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