リクエストBOX
□―紡ぐ愛―
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「どうしよう………」
私の一声…。
ここの所、なんだか熱っぽくて体がダルい感じがしていた。弥彦や剣心には医者にいった方が良いと言われていたが、一月ほど我慢していたのだか…
「いや〜、めでたいめでたい」
はたしてめでたいのだろうか?
「あの…本当…ですか……?」
「やや子だよ。良かったね〜神谷の跡継ぎだ」
「はは……赤ちゃん…か」
子供が出来たと知って、現在帰宅途中…。私はもちろん嬉しい。でも剣心はどうなのだろうか?毎日のように愛してくれた剣心……でも赤ちゃんは?
考え過ぎで障子の奥にいた剣心に気付かず、つい本音を言ってしまった!
スッ
「何を隠しているのでござる?」
いつもとは違う真剣な顔。
「…………」
下を向く薫の顎を持ち上げこちらを向かせた。
「聞いたら驚くよ?もしかしたら…「言ってみないと分らない」」
言葉で塞がれた言葉は飲み込み、下を向きながら言葉を紡ぐ――
「……出来たの」
「え?」
「……赤ちゃん」
剣心の驚いた顔…きっと嫌なんだろうな…
「せっ拙者に子供…?」
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