リクエストBOX
□煙雲
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風が…雲を運んで行く……。
タバコの煙をじっと見ながら屋上で過ごす時間が俺にとっての休息の時間……。
ゴンッ!
「痛っ〜……なんだよ薫ちゃん」
「何じゃないでしょ!?剣心また煙草吸って…体に悪いでしょ?!」
鞄を投げ付けてきたこの子は薫。俺の恋人……。
「大丈夫だって。先生公認だし」
「比古先生はおかしいの!!」
もう!と言って怒り出す君を見ていると、煙草を吸う気も失せていく……。
「薫ちゃん…ねぇ薫ちゃんってば〜」
「何よ」
「こっち向いて」
振り向いた君に不意打ちのkiss……真っ赤な顔をした君が可愛いくて抱きしめたくなる。
「なっ…なっ!!////」
「薫ちゃん……好きだよ」
またそっぽを向いた君を後ろから抱きしめる……そうすると君は俺を睨む……でもそれは逆効果。俺からすれば可愛いだけ。
「ねぇ……薫ちゃんは?」
「………嫌いよ」
「……そっか。でも俺は好き」
耳元でこう囁くと、君はこっちを向いて俺に抱き付いてくる……全部俺の中では計算済みの事。
「煙草を止めたら好きになってあげるわ……」
「本当に?」
「やっぱり駄目。空を見上げならが煙草を吸う剣心の姿…好きだから」
クスクスッ「薫ちゃんは我儘だね」
これ以上言うと、この後君は怒り出すだろう。その前にまた小さなkiss……。これは薫を可愛くする小さな魔法……。
「やっぱり……嫌いよ////」
「はいはい」
本当に今やめろと言われたら今すぐ止められる…でも君が好きならまた…屋上で待ってるよ…。
煙草の煙を風にのせて……。