リクエストBOX
□明治病院
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それと同じくらいに医局に戻った剣心は、資料の整理をし始めた。自分の患者のファイルは膨大で、一通りみるのにも長い時間が必要だった。
「緋村……また犠牲者をだしたな…」
「おろ?蒼紫…今日は午後からだったんじゃ…」
この男は明治病院の御曹司で、緋村先生と同じ外科の先生だった。主に最新技術を用いての手術を得意とする名医だ
「操が熱を出したから、あの女の所へ置いてきた……」
「そぅだったのか。奥さん若いんだろ?体には気を使わなきゃ」
タッタッタッ
「緋村…時尾から連絡なかったか?」
「いや、俺は知らないけど」
「……そうか」
「斉藤の奥さん?」
「あぁ、家内だ」
斉藤は、外科でも切る専門だが、悪人の手術は決してしない男だ
ピーッピーッ
ナース・ステ―ションと医局の回線は、緊急用に繋がっていて、誰が誰に呼び出されたかが把握できるシステムになっている。
壁の機械を見れば…
(ん…?薫と……!!またあいつか!!薫には指一本触れさせないぞ)
「ちょっといってくる!」
「……阿呆が」
普通病院内を走るのは厳禁なのに、緋村先生は例外。それどころかこの病院の名物となっていた。
ガラッガラッ
「緋村先生?!」
「チッ…また貴方ですか?」
「雪代さん?不純な動機で(俺の)薫君を呼ばないでくれませんか?」
502号室の雪代縁…彼は特に薫を慕っていて、剣心から見れば邪魔者以外の何ものでもなかった
「(俺の)薫ちゃんは、お前のモノじゃないだろ?」
「2人ともやめてよ////」
ニコッと薫にほほ笑みかけ、頭をポンッと撫ぜた
「大丈夫、薫は仕事に戻ってて」
「…////」
ガラッガラッ
薫はおとなしく部屋を出て行った…残ったのは剣心と雪代だけ…
「ねぇ…縁……」
剣心からはあきらかにどすグロい殺気のオーラが出ている…さすがの縁も息をのんだ
「俺の許可なしに薫君に触ると、薬の調合を間違えて殺すかもよ(ニコッ)」
…シャレにならね〜!!!
「あぁ……今日はやめとく…」
満足げに部屋を去って行く剣心を縁は悔しそうに見つめていた…
(そういえば今日の剣心変だったなぁ……)
嫉妬で燃えている剣心などつゆ知らず、このあと剣心にお仕置を受ける薫なのでした……v
END
(おまけ付き)