リクエストBOX
□鼠色のアスファルト
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とりあえずあった事を説明すると、左之はへぇ〜とニヤニヤし始めた
「なんだよ。左之。」
「お前もとぅとぅ恋をしたか〜いや、今まで女のケがなかったからてっきり男が趣味かと……Σ!!(さっ殺気が……)」
「…まぁいいや。とりあえず飯行こう。もちろん左之のおごりで」
「おっ俺かよ!!レーサーの方が金持ってんだろ?」
その後、結局俺がラーメン代奢るはめになった。まぁ…いつもの事だけどな…。
―試合前日―
『おはようございまぁす!!』
スタッフからの挨拶から始まる俺の練習、缶コーヒーを飲む俺を見て左之はクスクス笑いある場所を指をさす
目を向ければ――
紅いレオタードを着た――
薫ちゃんの姿――
ブファ!!
ポタッボタッボタッ
勢いで吹き出してしまったコーヒーがアスファルトに染み込んでいく…その姿を見て左之は笑いながら寄ってきた
「剣ちゃん♪お嬢ちゃんを見て吹き出しちゃうなんてお子ちゃまだな」
「…うっうるさい////」
顔をタオルで拭き、彼女の方を見る…すると…
薫ちゃんに寄っていったのは世界2位の実力を持つ黒の車体、銀髪のかみのユキシロだった。
(何を話してるんだろう……)
よく分からないモヤモヤした感覚……こんな気持ちを持ったのは初めてだった。
二人を見ているのに気付いたのだろう。ユキシロは嫌な笑みを浮かべ俺の方へ寄ってきた――
「おはようございます。ヒムラさん。めずらしイですね?女性に興味が湧くなんて」
「あぁ…////」
自分でも顔が紅くなっているのが分かったが、止める事はできなかった
「ほぅ…、しかし、彼女を俺…欲しいんですよね」
ピクッ
「欲しいもなにも、そぅいうのは彼女が決める問題だろ?」
「まぁ、そうですね…でも女性とは強い男に惹かれるもの…今回の大会は勝たせていただきますよ」
歩いて行くユキシロの背中は何か余裕といった表情を見せていた
(俺は勝つ………)
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