リクエストBOX

□時雨に見つけた
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ゴロゴロゴロ・・・





「やだ・・・なんか雨降りそう」







葛葉の予想は当たり、数分後には空になかった黒い雲からポツポツと滴が落ち、さらに数分後にはザーーッっと大きな音を立て、雨になった。







「どうしよう!とっとにかく雨宿りしなきゃ!」







すでに服も髪もビショビショだが、風邪を引くよりはマシである。葛葉は近くにあった団子茶屋に駆け込んだ。




「おいでやす〜・・・・お客さん大丈夫ですかえ?今拭くものを持ってきますわ」







「すいません・・・・」







女将さんから拭くものを借り、抹茶と団子を一つ頼んだ。
髪を解き、濡れた髪を拭く・・・本当は結っていた髪を人前で解くなど女性としてあまりしては行けない行為・・・しかし今回の場合は致し方がなかった。





店の中には葛葉だけで、人っ子一人いなかった。そこにガラガラと戸の開く音が聞こえそちらを向いた
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