消化したお題達

□灯りを消す
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留さんと褥に潜る時、いつも思うこと。



「伊作…」

見下ろす留さんの顔が行燈の明かりでゆらゆらと揺れる。
はだけた胸元に熱い舌の感触が這う。

「は…ぁ…っ」

チラリと視線を向けると、赤い舌がぬらりと光った。

「ひ、っぁ…」
「……」
「ゃ…とめ…留さんっ…!」

恥ずかしくて頭を押し返すと留さんの手が僕の腕を捕まえ押さえつける。

「そろそろ慣れたりしないのか?お前」
「む、りぃっ…!」
「まあ、私はそれでも一向に構わないのだが…」
「っ…」
「しかし…」

留さんは唇を離し、上から僕を見下ろした。

「綺麗だな…お前」
「や…だっ…も、灯り、消して、ぇっ…」
「んー…そうだな…」
「留っ…」
「断る」

にやりと。
意地悪い顔で笑って。

「っ!!」

帯や褌が全て引き剥がされた。

「いや…だ…見ないでっ…」
「初めてでもないだろう」
「それとこれとは別なんだ!」
「だが断る」
「なんだよ、それっ…!!ひゃっ…」
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