パラレル
□番台〜4番湯〜
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〜不可思議な態度?〜
店の中はお風呂にあがった皆がワイワイガヤガヤと楽しそうに話してて、そんな皆を番台の上から見ていた。
(…皆仲良し、だな。……野球…してるんだ。)
近くにいるのだけど自分だけが皆と離れてるような、どこか遠くにいるかのような気持ちにさせる。
楽しいのだけど淋しい、そんな気持ち。
そんな三橋に気づいたのか偶然か、声をかけたのは叶だった。
「なぁ廉、…おばさん何時から?」
「んと、あと2時間くらいでオレと交代だよ」
「よし。ならまだ時間あんな。久々にアレしようぜ」
「で でも修ちゃん 今日は疲れてるし…オレ…」
「大丈夫だって♪畠!!」
「はいはい言うと思ってたよ。見守りは俺達がするよ。でもお前ばれんなよ?」
「分かってるって。じゃぁ後は任した。織田の借りるからな」
そう言って少し躊躇いを見せる三橋の手を引き裏口に行く二人に、話が分からないまま西浦の連中もぞろぞろと付いて行った。
「宮川と織田は外頼む。おれ達中いるからさ」
「オッケー」
「まかしときぃ」
(普通そこまでするもんなのか?)
いくら店に誰もいなくなるからって、外まで必要だろうか。客だって今はいないし…
何か誰かを見張っているような三星連中の行動に訝しげに思った花井だったが口に出すでもなくそのまま先に行った奴らの後を追った。
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