西浦
□勝者の証印/??ミハ←8人
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「あっ!!!!
三橋の首元にキスマーク発見−!!!!!!」
部活が始まる前、田島君がいつものように俺に飛びついてきた時発した言葉に着替えを始めるそこにいた皆の動きが止まった気がした。
俺はというと田島君に言われる前まですっかり忘れてたこの存在が皆にばれたことの恥ずかしさから声にならない声でその場から泣き崩れてしまった。
「ふ、ふぇぇぇぇ。」
そんな俺に田島君は「なーなー。三橋、誰のキスマーク?」って凄く聞いてくる。
固まってた皆も確認するように俺の首元を見て、
「どうしたの?三橋、これ本当にキスマーク?」
「…蝦とかじゃねぇのか?」
「三橋って付き合ってるやついるのォ〜?」
上から栄口君、花井君、水谷君が田島君と同じように俺の顔を除きこんで優しく聞いてくる。
俺はますます恥ずかしくなって消えたくなって何も答えることができない。
黙ってしまった俺に「三橋!!!!黙ってるばかりじゃ分かんね−だろ!!
誰に付けられたんだよ!?」
って阿部君に何故か凄く怒られてますます泣いてしまって栄口君や田島君が慰めてくれる。
(ど、どどぉしょう!!
どーしたらいいんだろう。。)
顔をふきもう頭が真っ白になってる中、部室のドアが突然開き誰もがドアに目を向けた。
「わりっ。日直で遅れた!!
…ってなんだよ!?
三橋?お前泣いてんじゃん!!!」
ドアから入ってくる人物に俺は心からホッとしてしまった。
「…い、泉君!!!!」
泉君は俺の回りに集まってる変な光景にびっくりした後、俺が泣いてたことに気づいてくれてすぐ俺の側にきてくれた。
「どーしたんだ、三橋?
…また阿部かよ?!
お前なぁ三橋泣かすなよな!!!」
「は!?ちげぇーよ!!!!
こいつが−」
「え えっと。ち違うよ!!泉君!!!…あ、あのね………う−。。」
泉君と阿部君が揉め始めたから止めなくちゃって思う気持ちだけ焦って上手く言葉にならない俺を助けてくれたのは田島君だった。
「なーなー泉ぃ!!!
三橋の首元にキスマーク付いてんの知ってか!?」
「あぁ!?キスマーク?!!
…何、それでお前ら三橋囲んで三橋泣いちゃったわけ??」
「おう。
だってさぁ−。気になんじゃん!?誰がつけたのか!!!」
泉君は軽くため息をつき素早く練習着に着替え、途中で泣き崩れた俺をひょいと立たせてくれて途中だった練習着を着せてくれた。
泉君の素早さと質問とは違う行動に俺を含めた皆がア然としてる中、泉君が言った。
「…俺知ってるよ!!
三橋のキスマーク付けたやつ。」
その言葉で我に返ったように「「「えっ??誰(だよ)!!?」」」と8人の声がハモった。
「俺!!」
そう平然と言う泉君に俺は恥ずかしくなって下にふいたまま顔をあげられずにいると泉君が手を握って引っ張ってくる。
「俺と三橋付き合ってるんだ。
だから三橋に手ぇ出すやつとかいたらまじぶっ殺すから!!!!
ほら、三橋もう部活いこーぜ!!な!?」
恥ずかしくてでも嬉しくて笑って「うん」って言ったら泉君もいつものかっこいい笑顔で笑ってくれて俺達は手を繋いだまま部室を出た。
泉の発言で静まり返った部室から聞こえてくる「「「「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」」」」
っという8人の声は泉と三橋の耳には届くことはなく衝撃的なカミングアウトを受けた8人がまともにその後の練習が受けたかどうかは・・言うまでもない…。