西浦

□西浦高校放送局!!
1ページ/6ページ

コンコン。


今日も部活が始まろうとしてたいつもの放課後。
各々練習着に着替えている所突然部室の扉をたたく音が聞こえた。

「はい!?」

「あっ花井君。 ちょっと今大丈夫??」


扉の外から聞こえたのはマネジである篠岡だと分かり、皆が着替えを済んでる所を確認しドアを開ける。
最初の頃は確認して部室に入ってた篠岡も最近は慣れてきたのか確認せずにドアを開けるようになってたから少し不思議に思いながら扉を開くとそこにはマネジと
どこか見覚えあるが知らない女性が立っていた。


「あっ御免ね。
ちょっと部活始める前に話があるんだ。
皆も聞いてね」


そう言いながら部室に入ってくるマネジと知らない女性。

突然きたマネジとその後ろに立つ女性をまじまじと見て、皆何事かと首を傾げる。
三橋というと極度の人見知りによってか顔色を見るから不安色にし近くに立つ田島の少し後ろに並んだ。


「あのね、こちらの女性は三年生の原田さんって言うの。原田さんはね放送部の部長さんで今回野球部に話があるからって連れてきたんだ。」

マネジに紹介されたことで原田という先輩は一歩前に出る

「初めまして!!放送部部長をさせてもらってる三年の原田かなこです。
部活前なのに御免さい。ちょっと話があって、、えっとあなたが主将の花井君?」

「あっはい!!」

「お昼にやってる‘夢に向かって’っというコーナーはご存知??」




‘夢に向かって’というコーナーは月1に行っている部活動の取材テレビであり、試合が近い部活動や人気のある部活動などに放送部が次々と質問をしたり練習風景を公開したりと部活動を紹介するお昼の花形コーナーであり、昼食時に流れるこの番組は西浦校生から絶大の支持を得ているものである。

西浦校生なら誰もが知ってる名に皆反応を返すと放送部がニコっと笑い

「それで今回は野球部を取材することに決定しました!!」

そう告げた。

それにいち早く反応するのはこのコーナーの大ファンだと自称する水谷である。

「えぇ−!!!だってあのコーナーってほとんど三年生が出てるやつじゃないですかぁ!!」


そうなのである。このコーナーはむしろ三年生の為にあるようなもので、卒業が間近となり引退が近くなると共に何かを残しておきたいということがきっかけで始まったコーナーであり、今までお世話になった監督や部活動生に送るメッセージは毎回感動を呼び起こしている。
また一年生達に自分達の練習風景を公開し新入部員をアップさせようとする企画でもあるため出てくる部活動はほとんど三年生であったり人気がある部活。
たまに二年生しかいない部活も出ることもあるが、それは有名な選手であったり結果を残しているチームであるため、一年生しかいないしかも作り立ての野球部にこの話がくるのは珍しいことなのだ。


next→

長くなったので一旦ここできります。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ